岩 雪 沢 ハイク

あのビックルートに挑みたい!
日本には素晴らしいルートがたくさんある。
どんなに頑張っても跳ね返される壁。
それでも挑みたくなり、地道なトレーニングに裏打ちされた体力と技術を身に着けて挑戦する。
それがロッククライミングだ。
初めてのルートにトライするオンサイトトライは生涯に1度きりだ。
取付きに立ちロープを結び、もう一度ルートを見上げて頭の中でムーブを組み立てる。
チョークアップをして、最初のホールドに手をかけてスタートする。
落ちるかもしれないという恐怖心を抑え込んで目の前のホールドに集中する。
強烈な緊張感を味わいながら、一度も落ちることなく終了点に到着。
たった今登ってきたルートを見下ろすと想像以上の興奮と歓びが広がってくる。
これだからロッククライミングはやめられない。


だれも歩いていない真っ白な雪面に道を切り開く楽しさと厳しさ。
光輝く白と青のコントラスの世界、そして人を寄せ付けないホワイトアウト・モノトーンの世界が雪山だ。
突如猛威を振るう厳しい冬の自然は、限られた者しか入れない。
岩と雪と氷が混じった岩峰を、仲間とロープを結び、アイゼンを軋ませ、凍った雪面にアックスを打ち込み登っていく者。
管理されていない大自然の雪面をスキーで滑降する者。
でも実のところ新鮮な食材と酒を運び、好きな場所でテントを張り、美味しい鍋をみんなでつつく、これ最高!


チームーワークが試される一番のスタイルが沢だ。
美しい滝や釜とともに次々現れる難所。
みんなでどうやって突破するか知恵をしぼり、連携プレーで乗り越えていく。
沢の高巻きで泥まみれになり、大迫力の大滝に近づき、息をのむエメラルドグリーンの滝壺に飛び込む。
そして下界の猛暑を忘れシャワークライムした後に待っているのは、夜の焚き火。
ゆらゆらと揺らぐ炎をみていると、心が落ち着き自然に抱かれ一体化する。
タープの下で迎える朝、沢の流れる音と鳥のさえずりで目覚める、これ最高!


ハイク

ゆるゆる山を歩こう。
疲れたら気兼ねなく休もう。
行けるところまで行ったらいいよ。
頂上をめざさなくてもいいよ。
整備された登山道から広がる木々や高山植物をゆっくり愛でよう。
自然を心ゆくまで堪能しよう。
いつもの過酷なスタイルから離れ、たまにはこんな時間を山で過ごそう。